そもそもナゼ鎌倉なのか?2つのきっかけと進化論

鎌倉移住

2021年春に鎌倉移住をしたそもそものきっかけと、移住に至るまでの心の変化。忘れないうちに記録しておかないと…(笑)初心忘るべからず、何かあったら読み返そう。

最初の鎌倉さんぽ

最初のきっかけは、友人とふらっと出かけた鎌倉への小旅行。2019年5月、ココロもカラダも疲労困憊でこの心身疲労を癒すために非日常を求めて「青くて広い海を見ながら美味しいものが食べたい!」と、日帰りで行ける海がある場所、鎌倉へトリップ。

まずは、七里ヶ浜にある絶景のイタリアンレストラン「アマルフィデラセーラ」へ。行きの江ノ電では、稲村ケ崎から見え始める海にテンションが上がった。天気の良い日は太陽の反射でキラキラ光る海。車内からぱぁと広がる海を眺められるのも江ノ電ならでは。

ここのレストランは七里ヶ浜の駅から線路沿いを歩き、線路を渡って山を登る。線路を渡るときは踏切なんてない、注意して渡るのみ。最初はだいたい通り過ぎる。次に「本当にここ?」と何度もGoogleマップを確認して、疑いながら登っていく。

登る時だってバリアフリーなんて概念はない。ちょっとした小路?少し整備されたようなされてないような小路を登っていくので、ヒールは要注意。あと運動不足の人も要注意。

鎌倉界隈はこんなお店が結構多い。足腰を鍛えておくことが鎌倉暮らしには必須。というか、鎌倉で暮らすと足腰が強くなるのかもしれない。

やっとたどり着いたお店は山の上で、そりゃもう絶景!目の前に広がる海、右手に江の島を眺めながら、昼間からビールを飲んで美味しいピザで上機嫌なランチ♪仕事の愚痴や他愛もない話をして、最高の時間を過ごした。

その後は、長谷寺から鎌倉大仏を拝むというベタな「古都鎌倉」コースを満喫。お寺の中のお香の香りというのは、なんとも癒される香り。

最後に海辺で夕陽を見ようと稲村ケ崎公園に移動するも、残念ながら綺麗な夕陽を見ることはできず。夕陽のリベンジと長谷寺で紫陽花を見るため6月に再訪することにした。

リベンジの鎌倉さんぽ

6月の鎌倉は、新緑と紫陽花が本当に綺麗だった。特に長谷寺は「あじさい寺」と呼ばれるだけあって本当にお見事!40種類以上2,500株の色とりどりの紫陽花が鑑賞し、鎌倉紫陽花の本気を見た。

ちなみに、もう一つの「あじさい寺」である明月院(北鎌倉)は、「明月院ブルー」と呼ばれるブルーの紫陽花が一面を埋め尽くす様が圧巻。長谷寺とはまた違った良さがある。

この時はまだコロナ前、平日でもかなりな観光客がいたと思う。人が多く写真を撮るのも一苦労だった記憶がある。それこそ土日になると長蛇の列で整理券が速攻無くなる。でも並んでも見たい、そんな価値のある場所であることは間違いない。

念願の夕陽は江の島で見る事にしたけど、この日も雲が多く綺麗な夕陽を見ることができなかった。昼間は晴れて雲もなかったのに…夕陽を見るなら空気の澄んでいる、秋~冬がキレイだと移住してから知るのでした。

肩までどっぷり浸かる鎌倉

それから数か月たったある日。仕事帰りに飲んでほろ酔い気分の中、なぜか無性に習字がしたくなった。墨と筆で字が書きたくなった。正月に書初めをしようと実家から甥っ子のお古の書道セットを持ち帰っていたので、早速書いてみるも思ったように書けない。

ちゃんと書きたくなって、後日「書道入門書」を買いYouTubeも見ながら書いてみるも、何かが違う。小学生の時に習字を習っていたけど、全然書けなくなっていた。上手くも下手でもない中途半端な微妙な字だった。「字は体を表す」って、ほんとそうかもしれない…

早くも独学を諦めて、書道教室に通おうと近所の書道教室をピックUP。でもピンとこない。そんな時に、会社の先輩が鎌倉の書道教室に通っていたことを思い出し「書道教室 鎌倉」で検索。ヒットしたのが今も通っている書道教室です。

「鎌倉の古民家で書道」という鎌倉好きなら絶対惹かれるコンセプトの書道教室。早速、体験レッスンに参加し、先生は程よい感じで教えてくれるので、私にはちょうどいいかと思い
月2回鎌倉に通うことになった。これが鎌倉にどっぷり浸かる第2のきっかけになった。

場所によっては結構厳しい教室もあるようで、絶対正座でないとダメ、私語厳禁とか…私の通っている書道教室は結構自由。普通に私語もするし、正座椅子を使っても足を崩してもOK。飽きたらお手本じゃない全然違うことを書いている人もいたりする(笑)

それから鎌倉移住までの約1年半の月2回の鎌倉通いは、とても貴重な時間となった。書道教室の帰りに教室の仲間とランチをしたり、おすすめのお店を教えてもらったり、海辺を散歩して、神社仏閣を巡って、とにかく鎌倉周辺を1日中ぶらぶら。

ここで得た土地勘が鎌倉での物件探しに本当に役立った。この土地勘がなかったらコロナ禍での物件探しはもっと大変だったし、「やっぱり鎌倉に住むなんて無理!」と諦めていたと思う。それくらい鎌倉での物件探しは本当に厳しかった。

とは言え、当時の家から鎌倉までは片道約2時間。その道のりは苦痛で、とにかく朝が苦手で休みの日に早起きするのはキツかった。でも鎌倉に着いてあの海を見ると、やっぱり来て良かったなぁと毎回思うわけです。

海を見ると本当にリフレッシュができて、自分がウジウジと悩んでいることや苦労なんて、ちっぽけでバカバカしく思えてくる。「よし、明日からまた頑張ろう!」と思えちゃうから本当に不思議なものです。これが海の持つ大自然のパワーというものなのね。

さらに山育ちの私には海だけでなく、すぐそこに山があるということが生まれ育った故郷を思い出させる。なんだか懐かしく落ち着く場所でもあった。今更、実家には戻ろうと思わないのに、似ているところがあると嬉しくて、子供の頃を思い出してホッとした。

これが「鎌倉時間」

そして鎌倉にはお洒落なカフェや美味しいお店がたくさんある。雰囲気が本当にステキなお店が多いけど、入れ替わりも早いので住んでいても行ききれないレベル。

基本的に小さなお店が多いので、店主がワンオペだったり、夫婦二人でまわしているお店は珍しくなく、料理が出てくるまでに時間がかかったりすることも多い。でもそれが「鎌倉時間」

東京とは明らかに流れる時間のスピードが違う。ここに来ると普段いつも何かに急かされていることに気づく。この「鎌倉時間」がより人間的で心地よい時間になった。「そんなに急ぐことないよ」「ゆっくりしていきなよ」と言われているような気分になって…そんなところにどんどん惹かれていったのだと思う。

わたしの進化論

少しずつ「こんなところでいつか暮らせたらいいなぁ」と、鎌倉暮らしへの憧れが膨らんでいった。でもこの時は「いつか…」で老後にとかそんなレベルの話。

そこから数か月後の2020年にコロナ感染症が世界中を混乱させ、予想もしない状況になった。気づけば「いつか…」が「いこう!」になって「きちゃった♡」まで進化した2021年。

今年や来年はどこまで進化するのか? いや、衰退するかもしれない… それはそれでありっちゃありかも。

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