あの鬼平も好物だった♪甘酒のメリットとデメリット

発酵生活

「甘酒」は、お正月に神社などで飲むというイメージをする人も多いと思いますが、実は江戸時代には、夏バテ防止のために飲まれていた夏の飲み物でした。俳句では夏の季語になっています。

また、悪い酔い防止のために酒席の前に甘酒を飲むことが「武士の作法」でした。池波正太郎の時代小説・時代劇ドラマでもおなじみの「鬼平犯科帳」にも度々登場する甘酒。

あの鬼平こと長谷川平蔵は、二日酔いにも効く「迎え酒」と言って甘酒を好んで飲んでいました。さすが鬼平です! 

ちなみに私はこのドラマの大ファン。子供の頃は父が見ていたので何となく一緒に見ていて、大人になって再放送や新シリーズを見て、中村吉右衛門さん演じる鬼平が滅茶苦茶カッコ良くて痺れました。

あんな上司いたら惚れちゃう♡と思った人、女性男性問わず結構いるはず。

残念ながら中村吉右衛門さんは昨年ご逝去されましたが、いつまでも私の中の憧れの上司・第1位です。謹んでご冥福をお祈りいたします。

少し話がそれましたが、今でも東京・神田明神には「天野屋」「三河屋綾部商店」という江戸時代からの甘酒屋が現存しています。

最近お酒が次の日に残るなという人は、お酒を飲む前におちょこ1杯程度、甘酒を飲んでみてください。これ効きますよ。

昨年、日本発酵文化協会が主催する発酵マイスター養成講座を受講してきました。日本人には欠かせない発酵という食文化を継承していく伝道師「発酵マイスター」を養成する講座です。

4日間、甘酒はもちろん発酵について学び、約1か月後には試験がありました。筆記&レポート提出の試験に合格すると、晴れて「発酵マイスター」の称号を得られます。

大きな志があるわけではなく、40代に入り色んな不都合が出てきた自分の体と向き合い、好きだった発酵食品の理解をもっと深めたいなと改めて学んでみて、寒い時期にピッタリな甘酒への熱が上がってきました。

今どきの甘酒は、お洒落になっているのをご存じですか?私の中でいわゆる甘酒といえばあの赤いパッケージだったのですが、今はシンプルな白と黒、爽やかな青など、お洒落なパッケージになっているんです! 

第一次甘酒ブームが2015年~2017年。私もちょうど2017年にヨーグルトメーカーを買ったのをきっかけに、自宅で手作り甘酒を楽しむようになりました。

これが本当に美味しい!友人知人に差し入れすると喜ばれます。コロナ禍で免疫力アップを目的に、甘酒の第二次ブーム到来の兆しもあるようです。これを読み終わったら、スーパーでつい甘酒を手に取ってしまうかも? 

そもそも甘酒には、麹で作った甘酒と、酒粕から作った甘酒の2種類があります。麹の甘酒は、麹+水を発酵させたもので、砂糖不使用・アルコールなし。酒粕の甘酒は、酒粕(アルコール約8%)+水+砂糖を混ぜたもの。(ここでの甘酒は麹で作った甘酒のことです)

麹の甘酒は、お子さんや妊婦さん、病気療養中の方など、アルコールNGの方でも、誰でも安心して飲めるのがポイントです。

甘酒の作り方はとってもシンプルで、米麹とご飯を混ぜたものを55~65℃で5~20時間糖化(発酵)させます。家庭では炊飯器・ポット・ヨーグルトメーカーなどがあれば、簡単に作ることができます。

砂糖が入っていないのに甘くなるのは、ご飯のデンプンがブドウ糖になるから。保温中に米麹に含まれるアミラーゼという酵素が、ご飯のデンプンを分解してブドウ糖を作ります。デンプンのほぼ全量がブドウ糖になるので、あまーい甘酒ができるのです。

そんな甘酒の魅力は、やはり豊富な栄養素がたっぷりで健康と美容に良いこと。医療用の点滴と成分がほぼ同じであることから、別名は「飲む点滴」。体内で合成することができない9種類の必須アミノ酸をバランス良く含み、美容に必要不可欠なビタミンB群も多く含むため「飲む美容液」とも言われます。

特に印象的だったのは「葉酸」を含んでいること。細胞分裂に関わり、新陳代謝や十分な成長を促進するため、成長期の子どもや妊婦に特に必要とされる栄養素です。妊婦だけでなく妊活中の方にも必要な栄養素ですね。 

さらにブドウ糖が脳の満腹中枢を刺激するため、少量の甘酒でも満足感を得ることができるので、小腹が空いたときにお菓子を食べるより断然良い! 女性には本当に嬉しい栄養素ばかり。

ブドウ糖が脳のエネルギーになるのは皆さんご存じだと思いますが、このブドウ糖の代謝を促進しエネルギーにする役割のビタミンB1も含まれているので、成長期のお子さんだけでなく、資格・試験勉強をしている大人のおやつや夜食にもピッタリです。

最近、ブドウ糖のタブレットをよく見かけますが、ブドウ糖だけではなくビタミンを一緒に摂ることがおすすめです。

便秘で悩んでいる方には、食物繊維とオリゴ糖が含まれているので、腸内環境が整い便通改善効果がありますよ。私も甘酒を飲みはじめてから4年間、便秘知らず。

そして気になるデメリットは、甘酒の香りや甘みが苦手という人が多いのも事実。そんな人におすすめの飲み方があります。

【女性やお子さま、小腹が空いた時におすすめ】
●甘酒+豆乳
●甘酒+牛乳
※寒い時期は、レンチンしてホットがおすすめ。

【甘さが苦手でさっぱり飲みたい人、運動後におすすめ】
●甘酒+トマトジュース
●甘酒+グレープフルーツジュース+炭酸水
●甘酒+青汁
※割合は1:1くらい。あとはお好みで。

私は今、マラソン本番に向けて絶賛練習中のため、走った後に「甘酒+豆乳+ラズベリー」をブレンダーにかけてスムージー風にしたものを飲んでいます。

甘酒はベリー系の果物ととても相性がいいので、少し手間は増えますがミキサーやブレンダーでジュースやスムージー風にするのもおすすめです!

もう1つのデメリットは、栄養価が高くブドウ糖が豊富なので、飲み過ぎると太るということ。1日の摂取量の目安は、原液で約100ml、約コップ1杯程度です。急激な血糖値の上昇をさけるためにも、適切な摂取を心がけることが大切です。何事も適量がベスト、やり過ぎは厳禁です! 

継続は力なり。コツコツと健康で美しい体づくりを目指して、私も上手に甘酒効果を取り入れていきたいと思います。先日、初対面の方に「お肌キレイですね!」(特におでこ)と褒められました♪これも甘酒効果かも。

そして、この度無事に「発酵マイスター」の試験に合格しました!

久しぶりに勉強して頭をつかってヒィヒィしましたが、まずは一安心。さぁこれからどうしようかな…

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