山でも森でもなく◇林業女子になって美ボディメイキング?!

鎌倉暮らしの日常

「高尾の森林でチェーンソーを触る会があるけど行く?」こんな友人からの誘いに混乱し「ちょっと意味がわからないんですけど…」と返す私。

普段人が立ち入らない山に入り、木の伐採、森林保護に立ち会い、焚き火してマシュマロ・焼き芋・鍋焼きうどんを食べて、ビールも飲めると言う。

鎌倉に移住して海だけでなく、山も森も身近な存在になった。何か新しい発見があるかも?と鎌倉より、はるばる参加。本音は「焚き火でマシュマロ・焼き芋したい!」だけどね。

京浜東北線トラップに気をつけろ!

当日は朝9時にJR高尾駅で待ち合わせ。鎌倉駅7時発の電車に揺られて、約1時間40分ほどの小旅行。

途中乗換えの横浜駅・京浜東北線ホームで「大宮」行きと「大船」行きを間違えるという京浜東北線トラップにかかる!寝ぼけていたのか「大」しか見ていなかった。

人間って本当に注意力が散漫だよね。私だけか(笑)幸い一駅目で気づいて戻り、九死に一生を得て何とか高尾駅に到着。

乗りなれない電車は、細心の注意と時間に余裕をもって行動することを、改めて学んだ一日のはじまり。

森林ボランティア活動にゲスト参加

実際に何をするのかよく理解をしてなかったけど「森林ボランティアとして山に入り間伐をする」ということらしい。間伐とは、森林が茂りすぎるのを防ぐため、木を切ってまばらにすること。

ガチで山に入るのでボランティアメンバーの服装は、ワークマンなどで見かける作業服と登山靴っぽいもの、山仕事をする時は地下足袋に履き替える。私はもちろんそんなものは持っていないので、汚れてもいいスニーカーとジーンズ。

でも山仕事をしなくても、焚き火で和んだり、ハンモックに揺られてみたりと自由に自分の好きなこと・したいことをして過ごしてOKらしい。

私は山仕事がしてみたかったので、午前中はズンズン山の中に入りつる切りを行いました。

なぜ敬礼なのかは不明…どちらかというと工事現場

勇者になってつるを切りまくる

つる切りは、成長しようとする樹木に巻き付くつる類を取り除くこと。つるが巻き付いたままだと健全に成長ができず、木を切る際にも安全に切ることができなくなるらしい。

装備は「なた」と「のこぎり」。これを腰に巻くとなんだか自分が強くなったような気分で、ちょっとした勇者気分になった!見た目は完全に工事現場のようだけど(笑)

例えるなら、侍の脇差(わきざし)のようであり、やっぱり勇者ってこんな感じ?(絶対違うけどあくまでイメージです)

勇者になれる装備を身に付けてロープをつたって、レスキュー隊のように山をおりる。つるが巻き付いた木を探して無心でつるを切りまくるという作業は、なんだかとても楽しかった。

何かの救助ではありません。森林ボランティアです。

木々の美ボディメイキング

巻き付いたつるから救出された木の凹みをみて、マリーアントワネットが着ているコルセットが頭に浮かんだ。木より断然細いつるなのに物凄い力で巻き付いている。自然の力・植物の力って恐るべし!

これは苦しいね(泣)凹みがピンボケなのはご了承ください
こんなイメージ

下着の過度な締め付けがよくないのは人間だけじゃなかった。木が健全に成長していく過程でも締め付けはよくない。森林ボランティアとはある意味、木々の美ボディメイキングだ。

人間と違う点は、ボンキュッボンなボディより、凹凸のないストレートなボディが恐らく重宝されるという点かな?

お楽しみのランチタイム♪

お昼には焚き火で暖まりながら、鍋焼きうどん・焼き芋・焼きマシュマロ・焼きバナナと各自好きなモノを自由に楽しむ♪

もつ鍋の人もいました(笑)絶対ビールやん♪
甘くてホクホクそしてアツアツ

焼きバナナにレモンティーの粉末をかけるととても美味しい!山の上で食べるとより一層美味しく感じられる。自分のボディはそっちのけで今日は思いのまま食べる日とする(笑)

コーヒーセットを持って来てコーヒー淹れたら絶対美味しいじゃん!キャンプ飯にハマる人の気持ちがわかった瞬間でした。

ジェイソンに負けないチェーンソー捌き?

午後はチェーンソー体験。実家にもあった気がするけど、実際に手に取るのは初めて。フルスロットルにした時の爆音にビビりながら、丸太を切断するときの感覚はとても面白かった。服が木くずまみれになったけど(笑)

ガソリン入れて~
切れてる!切れてる!!

しかしこの音、歯科治療の歯を削る音に次いで、もう少しどうにかならないかな?(笑)

そして、13日の金曜日のジェイソンのようにチェーンソーを振り回すなんて現実には無理であることがわかった。何事も経験してみるものです。

私は山育ちで、野山は私にとって幼い頃の格好の遊び場。遊具が置いてある公園なんて近くにない超田舎だったため、暇さえあれば野山を駆けずり回る典型的な田舎の子供。

家でゲームより外で遊んでいる時間が多く、家の中にいるのは雨の日くらい。冬には裏山で枯れ木を集めて、庭で焚き火しておやつは焼き芋というとてもリーズナブルな子供時代。

そのせいか山の中に入ることも山仕事をすることも抵抗はなく、むしろ子供の頃を思い出しながら楽しんで山仕事ができた。

もちろんそれは、ボランティアのメンバーの皆さんが、山仕事もチェーンソーも焚き火も、安全にできるように丁寧に一から教えてくれたおかげ。本当にありがとうございます♪

山ガールでも森ガールでもない林業ガール

お子さんと一緒に参加しているメンバーもいたりして、なんともほのぼのな雰囲気でほっこり。

子供の頃にこういった場所で焚き火でご飯を食べたり木を切ったりと、山の中で遊ぶという経験をすることって、今のご時世では凄い貴重なんじゃないかと思った。

もちろん都会にいたらできない。今は田舎の子らも野山を駆けずり回るということをしないようなので、自然の中で色んなことを経験して感じることはとてもいいなぁと思った。

たまたま友人に誘われて、勢いで参加した森林ボランティア。世の中にはこういった森林ボランティアを行う林業女子が結構いるらしい。

初めてのことってまだまだあるなと新しい体験と出会いに感謝した一日でした。
鎌倉でもこんな活動できたらいいな…高尾はちと遠いのです(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました