「今年こそは走るぞ!」
「今年こそは運動するぞ!」
すっかりお正月の風物詩となった箱根駅伝。母校の襷を繋ぎながら懸命に走る選手達の姿を見て感動し、こんな目標を立てた人も多いのでは?
すでに2月末ではありますが…2022年のスローガンを(笑)
第98回の今年は2年ぶりに青山学院大学が総合優勝。やっぱり強かった青学の「パワフル大作戦」は大成功。お馴染みの大学から初出場大学まで、2日間の熱い走りで楽しませてもらいました。
私が箱根駅伝ファンになったのは父の影響。毎年お正月の三が日は元旦の実業団ニューイヤー駅伝から始まり、2日と3日は箱根駅伝がお約束。
子供の頃は裏番組のお笑い特番を見たかったので、父とチャンネル争いをして負けるのがお正月のお決まり。「ただ走っているのを見てどこが楽しいの?自分で走るわけでもないのに!」と最初は文句を言いながら仕方なく一緒に見ていただけでした。
しかし毎年見ていると各大学の歴史から選手や監督を覚えてしまい、お気に入りの大学もできてしまった。特に「二代目・山の神」東洋大学・柏原選手の5区山登りでは、当時まだ健在だった父と一緒に盛り上がり、これが駅伝にハマったきっかけとなりました。
中継所での繰り上げスタートや、最近では毎年巻き起こるドラマもクローズアップされがちだけど、その選手達が大学卒業後に実業団ニューイヤー駅伝・マラソンレース・陸上の世界大会で走る姿を見るのも楽しみの一つ。お正月は元旦のニューイヤー駅伝から箱根駅伝をセットで見るのが一番面白い!
いやいや、大学三大駅伝と言われる「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」「箱根駅伝」と元旦の「ニューイヤー駅伝」これは4セット。そこから世界へとつながるマラソン競技とまさに「箱根から世界へ」を楽しみにしている。
テレビ中継で見るのが毎年のお決まりだけれど、またいつか沿道での応援ができるようになったら、駒澤大学・大八木監督の「男だろ!」は一度生で聞いてみたい楽しみの一つ。
そんな私が見るだけの側から昨年スロージョギングを始めて、人生初のフルマラソン挑戦を決意。
「6時間以内に完走!」を目標に定めたものの、42.195キロをどう走ったらいいものか…と色々調べた結果、駅伝やマラソン中継の解説でお馴染みの金哲彦さんの書籍「マラソン100日練習メニュー」にたどり着いた。
プロコーチやトップランナー達が実践している、マラソントレーニングメニューの作成方法を市民ランナー向けにしたもので、初心者・中級者・上級者とレベルごとに100日分のトレーニングメニューが組み立てられているという一冊。
これをベースに、自分のレベルに合わせたトレーニングメニューを組み立てられるようになっていて、初心者にもとても解りやすい今の私のバイブル。
私のペースは1キロ7分前後なので、テレビで見る選手達のように1キロ3分前後のペースで走ることも、大きなフォームで走ることもできない。でも今年は選手達の走るフォームやシューズを見るのが楽しくなった。キレイなフォームで走る選手はその姿を見ているだけで本当に気持ちが良いのです。
そして欠かせないのがシューズのチェック!トップ選手たちがどんなシューズを履いているのか? 目指すところが違い過ぎるので同じシューズはもちろん履けないけれど、このシューズ事情が面白い。昨年のナイキの厚底シューズ一択時代から今年はアシックスのシューズを履いている選手が増えている。
練習で走っている時からすれ違うランナー達は、どんなシューズで走っているのか?と普段からいつの間にか足元をチェックするクセも付いてしまった。
私は走り始めた当初、実はしまむらで購入した激安シューズで走っていた。軽くて意外と走りやすく気に入っていたものの、購入したのが数年前ということもあり、すぐダメになってしまった。
マラソン挑戦もするしと新しいシューズにたまたま選んだのは、アシックスのランニングシューズ。東京オリンピックの記念モデルで、完全に見た目とオリンピック記念にくらいの軽いノリだった。
しかしこれがもの凄く良い!今時の底が厚めの仕様でクッション性が高く、着地の衝撃を吸収してくれるので足首も膝もまったく痛くならない。弾むように足がどんどん前に進んでいくイメージ。残念ながら実際には身体が重いので弾んでないけれど……
そして「数々の新記録更新にシューズの存在あり!」と言われる訳を実感。実際にペースが上がり、足も疲れにくくなった。このシューズで走ることが楽しくなって、走ることにハマったと言っても過言ではないかもしれない。
シューズは人によって合う合わないがあり、自分に合うシューズを見つけるのもまた楽しみの一つ。こうしてどんどん楽しみが増えていくことに気が付いた。
「楽しいことないかなぁ」といつも口癖のように言っている友人がいる。是非一度走ることをお勧めしたい。でも絶対走らないタイプなので勧めるのも労力の無駄かもしれない。何をもって「楽しい」と感じるかは人それぞれだから難しい。
そう考えると私は「楽しい」を見つけるのが得意な気がする。レベルとしてはもうすぐ3歳になる友人の息子とあまり変わらないのかもしれない。
とりあえずやってみて楽しくなかったらやめる。失敗することもあるし損することもあるけれど、でもそれも楽しかったりする。
よし、今年はもっともっと楽しむ天才になろう!青山学院大学の原監督風に言うと今年のスローガン・大作戦名は「楽しむ天才になる大作戦」
まずはマラソン本番の3月に向けて新しいシューズを新調しよう!新しいシューズとの出会い、そして未知の42.195キロとそこまでの道のりも楽しみな新春です。
※2022年1月に天狼院書店メディアグランプリへ掲載された記事をブログ用に編集したものです。
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