名古屋ウィメンズマラソン◇初マラソンは世界最大の女祭り♡後半

マラソン挑戦

2021年春、鎌倉移住をきっかけにスロージョギングをはじめて、走る楽しさを知り、マラソンに挑戦!と思い立ち、人生初の42.195㎞に挑戦した私が今思うこと。

「練習はウソをつかない!」これに尽きる。

後半はいよいよ初めての42.195㎞スタート!初マラソン挑戦の裏側をまるっとご紹介。

名古屋ウィメンズマラソンに出てみたい!フルマラソン挑戦してみたい!実はちょっと気になっている…という人に読んでもらいたいブログです。

初心者の初心者による初心者のための初フルマラソンの記録。

エントリーから本番までは【前半】でご紹介。名古屋ウィメンズマラソン◇初マラソンは世界最大の女祭り♡前半はこちら。

スタート前の過ごし方

朝7時にホテルを出発し、7時半頃にバンテリンドームナゴヤへ到着。ランナー入場口で、体温チェックとPCR検査結果を提示して入場。手荷物を預けたらまずはトイレ。

スタート地点には物凄い数の仮設トイレが並んでいる。朝からアミノバイタル(500ml)1本、水(500ml)1本を飲んでいた私は、会場につきスタートする前に2回ほどトイレに行くことに。そしてレース中も(笑)

水分を摂ることは大切だが、アミノバイタル1本で良かったなと今思う。朝のコーヒーを飲まなかったのがせめてもの救い…

一般ランナーが集合する場所は、TVで見るスタートラインではない。あそこは招待選手やエリートランナーと言われるランナーしか立てない場所。そこからだいぶ離れた場所でスタートの号砲を待つ。

A~Nのブロック別に並んでスタートを待つ

スタートまで1時間以上空くので、バナナやゼリー飲料を摂取したり、軽くJOGしたり準備体操をする人、記念写真を撮る人とそれぞれ。

私はスタート前にバナナを1本食べて、友人と写真を撮り過ごす。一人でいる人も結構いて、一人での参加も慣れてしまえば問題なさそう。

寒い日や雨の日は特に、この時間に身体が冷えてしまうと大変だ。ランニングシャツと短パンという薄着の人は、ビニール袋をスポッとかぶり冷えないようにしていた。

私はアンダーアーマーの長袖インナーにTシャツ、下は着圧のあるスポーツタイツにショートパンツ。むしろ厚着(笑)

この日のスタート時は曇り空で、気温13.7℃、湿度39%。暑くも寒くもない絶好のマラソン日和。録画したTV中継で、高橋尚子さんも、私の心の師匠(勝手に)金哲彦さんも「今日走りたい!」と言う程のべストコンディション!

日中は20℃以上という予報で暑くなることを心配していたが、たまに陽がさすこともあったが曇も多く、そこまで暑く感じることはなかった(実際は21℃くらいまで上がったらしい)。

スタート前の様子☆ワクワクドキドキ

いよいよ号砲!42.195kmスタート♪

私の位置からはスタートは見えず、号砲も聞こえない。モニターで予定通り9:10に号砲を確認!しばらくしてからゆっくりと列が動き始める。

名古屋ウィメンズマラソン2022スタート♪

通常は号砲からスタート地点にたどり着くまでに30分くらい。今回は参加人数がいつもより少なく、スタート地点までは約7分とスムーズに移動。

スタートからしばらくは、沿道に沢山の応援の人たちや、バルーンを持って笑顔でランナーを見送るタキシード隊がいる。

皆さん大声禁止令が出ているのか無言…なんか不思議な光景だった(笑)いつもは声援がすごいらしい。

沿道の応援の人もまばらになってくると「がんばれ!」「明日有休取ったでしょ!」と声をかけてくれる人も多くなった。あとは鳴り物や仮装で応援の人も(笑)

「あと40km!」といらない情報を発信する応援も(笑)それはそれで笑えて緊張もほぐれた。思い思いの応援方法は走っていてとても楽しかった。やっぱり凄いぞ「女祭り」♪

スタートラインを通過!写真を忘れる(笑)

マラソン女子・初心者におススメの「女祭り」

前半の約20kmは1km7分台前半で、スロージョギングでいうニコニコペース。話ができるゆっくりペース。すると後ろからどんどんランナーが追い越していく。

結構みんなペースが早くて最初は焦った。恐らく6分台のペース。なるべく歩かずに走りたかったし、気温が上がるかもしれないことも考慮して、このままのペースで行くことにする。

最後は歩くことも計算して走る人も多く、ペースは本当に人それぞれ。ここでペースを上げていたら、後半苦しくて「もう二度と走るものかっ!」と思っていたかもしれない(笑)

まわりのペースに惑わされずに、自分のペース、自分にあったレース配分というのが大切。何しろすべてが初体験の46歳!無理の出来ないお年頃(笑)

スタートからしばらくは直線コース☆ぐんぐん抜かれる…

おかげで前半は、沿道の応援に反応してツッコミを入れてみたり、折り返してくるトップランナーの動画を撮ってはしゃいだりと楽しく走る。

優勝したルース・チェプンゲティッチ選手や日本人トップの安藤友香選手、やっぱり早かった。私より前を走っているランナーは皆早かった!当然だ(笑)

ルース・チェプンゲティッチ選手
「女祭り」は白バイも女性♪

名古屋ウィメンズマラソンは同時に、名古屋シティマラソンが行われている。こちらはハーフマラソン(21.0975km)と10kmで、男女ともに参加可能。フルマラソンのスタート後にスタートとなる。

途中、後ろから物凄い勢いで走ってくる男性ランナー達に抜かされる。男性はやはりスピードが違う。ハーフなのでより早い。

名古屋以外のマラソン大会にも参加したことのある友人は、女性だけの名古屋が一番いいと言う。男性と走ると怖いらしい。その気持ちが少し分かった。やはりガタイとパワーが違う。

名古屋を走ると他を走れない…という女性ランナーは多いらしい。なるほどね、納得!

男女問わず速い人は基本薄着…羨ましい(笑)

湘南ランナーは風と友達?!

ハーフを過ぎるころ、徐々に身体が重くなる。ハーフのフィニッシュ地点を横目に「ここがフィニッシュだったらなぁ…」という思いが一瞬よぎる。

練習でも最長22kmまで、この先は未知の世界。自分の身体がどうなるのかまったく想像がつかない。でも足腰に疲れはあるものの、まだまだ走れる感じ。

練習で初めて15km、20kmを走った時よりも、むしろ調子は良いように感じた。これは前日に購入したファイテンのスポーツベルトとテープ類のおかげ。股関節とおしりの筋肉の疲れが全然違った。私は1日ですっかりファイテン信者(笑)

神様・仏様・ファイテン様!

また、風がなかったことも大きい。この日はほぼ風がなく、時折ふわっと気持ちの良い風が吹くくらい。日頃、湘南という強風の吹く場所で練習をしていたせいか、風のない時はすごく楽に走れる

TV中継では「名古屋といえば風」と言っていたので、普段は風が強いみたい。もし吹いていたとしても湘南ほどではないはず。

強風の日は「私は何の修行をしているのか?」と風を恨んだけど、その負荷も練習になっていたと実感し、帰ったら湘南の風と友達になろうと思った。誤解してた、ごめんよ。あ、音楽グループの方ではないですよ(笑)

江の島から湘南海岸公園はお気に入りのランコース♪

お楽しみの給食♪チョコは神★

ハーフを超えて足腰により重い疲れを感じるようになり、まわりでは歩き始めるランナーも。どうやら若干登り坂になっていた。が、登り坂も鎌倉の山で練習済み。ありがとう源氏山と鎌倉山♪

少しペースを落としつつも歩かず走りきる。その先には「給食」と呼ばれる「おやつ」があるから(笑)これも楽しみの一つ♪

「給食」は「エイド」とも言われていて、22.5kmから5kmごとに、せんべい・ういろう・あんぱん・メロンパン・飴・チョコなどがある。

取る取らないは自由。速いランナーは取らない人もいる。私はもちろん全部取って美味しくいただく♪

正直、朝いっぱい食べていたのでお腹は空いてなかったけど、チョコを食べた後は元気が出た。やっぱり糖分は大切!

念のため小さな羊羹を持っていたが、結局レース中は給食で足りた。途中で飲む用に携帯していたゼリー飲料だけで十分だった。次回は余分な荷物は減らそう。

あんぱんvsメロンパンどっちにするか迷う(笑)

給水は5km以降に水とスポーツドリンクが至る所にあるので、自分で持っていく必要はない。

救護所は6km以降、コールドスプレーは18km以降に頻繁にある。フィニッシュに近づくほど多くなっていくようだった。私も後半はコールドスプレーに2回ほどお世話になった。フィニッシュ後にも用意があるので安心。

医師も一緒に走っていて驚いた。医師も走れないとダメなのね。万が一に備えて全てのランナーが安全安心に走れるように、本当に色んな人達に支えられているんだなと感動。

そういえば「POLICE」のビブスもいた。お巡りさんはいかにも走れそう(笑)

あんまり考えてなかったトイレ問題

「給食」に助けられつつ、25kmあたりから一人旅となった。友人が先に行っていいよと言うので、遠慮なく先に行くことにした。

26km付近では遠くに名古屋城を見ながら走る

友人はあまり練習ができなかったようで、後半は歩くかもしれないから、その時は先に行ってねと言われていた。

私は目標の「6時間以内で完走!」もあり、何よりトレイに行きたかった(笑)←こっちが重要。結局レース中に3回トイレに立ち寄った。ちょっとこれは病的かもしれない。

レース前に水分を摂り過ぎたせいもある。頻繁に給水があるので、朝から1リットルも水分を摂る必要もなかったと反省。

元々トイレも近く、コーヒーも大好き。皆どうしてるのだろう?と調べたところ、ウォーターローディングという水分補給方法が良いらしい。あとは前日からカフェインを控えるなど色々工夫をしてみよう。もしくは、一度しかるべきところで診てもらおう。

仮設トイレも十分あるので、トイレには困らないけど、少し並ぶ時もあるので時間ロスになる。

26km地点のトイレは洋式、それまでは和式。ハーフを超えて和式が辛くなってくる頃合いでありがたい(笑)それ以降は立ち寄ってないけど、恐らく洋式かと思われる。後半は生理用ナプキンが設置されているトイレもあり、もしもの時も安心な「女祭り」さすが♪

名古屋城☆万歳(笑)(C)allsports.jp

涙が出そうになった一人旅

苦しくてではなく…なんか楽しくなっちゃって♪感動して泣きそうになる(笑)

友人と離れて後半の一人旅は、28~29km付近が少しキツかった。足腰にずーんと重い疲れが出て、ヤバいなと持参したゼリー飲料を補給。

マラソン経験者はみな「30kmからが恐ろしく辛い!魔の区間」と言う。確かにマラソン中継を見ていても30kmでレース展開が変わることは多い。

ならば少しでもテンションを上げよう!とスマホで音楽をかけ「波乗りジョニー」を聞きながら、いつも走っている海沿いを思い出し「どっからでもかかって来~い!」と覚悟をして走る。

「かかって来いや~!!」と気合…しかしここから?!

すると30kmを超えた時「あれ、あと12kmか…いつも15km走ってるし、それより短くない?全然イケるじゃん!」と、超ネガティブ思考が産まれた!!

いわゆるこれがランナーズハイというものなのだろうか?!普通に考えて、今まで30km走ってきてあと12km走るのと、12kmをこれから走り始めるのとではわけが違う。

でもそんなことは関係なく「あと12kmで完走!ティファニーGET♪練習より短いじゃん!」なのである。ちょっとイカれた思考回路。

しかし34km付近の登り坂で、さすがにキツくここだけ歩いた。それが体力回復になったのか、摂取したゼリーが効いてきたのか、35kmを過ぎてペースが上がった。

34km付近のキツい登り坂(泣)みな結構歩いてる…

「練習と同じように走ればいい」と1km6分台後半のペースになった。キツイと言えばキツイけど、まだ走れる体力があった。まわりは歩いている人も増えてきて、辛そうに走っているランナーも多かった。

でも私は練習通り走れて、ズンズン他のランナーを追い越していくのが気持ち良かった。その状況を楽しんでいる自分に泣きそうになる。そこで流れるサザンの「TSUNAMI」♪

はい、誇りです! (C)allsports.jp

一年前はマラソンを走るなんて思いもしなかった。ちょうど東京から鎌倉への引越しでバタバタとしている時だ。

「一緒に走ろうよ♪」と何度も誘ってくる友人を「マラソン走るとか意味わかんない」とあしらっていた私が、まさか名古屋の街中を楽しく走っているなんて!本当に人生は何が起こるかわからない。そんなことを思っていたらウルっときた。

30kmから1,000人抜き(笑)
ランナーズハイ中?!後半にあがるタイプ

声援とタキシード隊はカンフル剤?!

そこからはひたすらフィニッシュのドームを目指して走る。「あとちょっとだよ!」「頑張れ!」という声援が本当に励みになった。マラソンや駅伝選手が「沿道の声援が励みになりました」と言っているのを聞いて、「本当?他人の声とかちゃんと聞こえてる?」と疑っていた私…

ウソでないことが判明した!本当に励みになって、どこの誰かもわからないけれど心からお礼を言いたいです。
「声援ありがとうございました!」

ドームに戻ってキタぞ~もうすぐフィニッシュ!

ドームに入ると結構すぐフィニッシュだった。「カメラマンが狙ってますよ~笑顔でね!」というアナウンスに「あ!そうか!どこ見たらいいの?!」と怪しくキョロキョロしている間にフィニッシュ(笑)

万歳とピースしかポーズを知らない人(笑)(C)allsports.jp

その後「はい、こっちこっち~」とスタッフに促され、タキシード隊がティファニーを持って待ち構えるティファニーエリアへ。「え?これどこに並んだらいいの?!」とここでもキョロキョロ。

(C)allsports.jp

タキシード隊はマスクをしているし、こっちは疲労困憊だし、どのタキシード隊がタイプとかイメメンとか(笑)そんな事を見ている余裕もなく流れに身を任せ、無事にティファニーをGETしてほっとする。

完走賞のティファニーGET♪

その後も流れに身を任せていると、Tシャツやらトートバックやら色んなものが次から次へと出てきて、それを必死に受け取りながら進む(笑)

友人がゴールするまでにもう少しかかりそうだったので、どうしようかと思っていたその時、何やら写真撮影をしている人たちがいる。

フィニッシュ後にティファニーと共にタキシード隊と写真撮影をするブースがあるのだ。せっかくなので記念にと列に並ぶ♪

空いたところに順番に案内されるのでタキシード隊を選ぶことはできないようで、選べと言われても困るけど(笑)ちゃんと鏡もあり、ここでも至れり尽くせりの「女祭り」を感じる。

名古屋ウィメンズマラソン名物?☆タキシード隊と記念写真♪

タキシード隊は「お疲れ様でした!完走おめでとうございます!」と笑顔で爽やかに迎えてくれる。撮影場所の段差にも「足元注意してくださいね」とそっと手を差し伸べる。とても紳士だ、伊達にタキシードは着ていない!きちんと教育が行き届いているなぁ。

顔立ちが整っているとかそういう事ではなく、立ち居振る舞いや言動がスマートとか、まるっと含めてイケメン。男性の皆さんはチャンスがあれば一度タキシード隊に入ると良いと思う。おススメです♪

(C)allsports.jp

練習はウソをつかない

目標の「6時間以内で完走!」を達成し、無事にティファニーもGET!初マラソンの結果は以下の通り。

◆グロス(号砲から)5:43:45
◆ネット(スタート地点から)5:36:34
◆6,348位/出場者8,698人、完走者8,503人
※トイレ休憩を除いた私のスマートウォッチは、5:14:55

初マラソンにしては、まずまずではないかと思う。去年の5月から走り始めて、マラソンに向けての練習も十分に出来ていたから、後半に体力が残っていた。これは完全に練習の成果だ。

身体作りももちろんだし、練習してきた、練習で走れたという自信はやっぱり大きい。私の心の師匠(また勝手に)金哲彦さんも「マラソンはメンタル面の影響が大きく、精神力を必要とする」と言っている。それにはやはり練習しかないのだと思う。

私が何度も断るのに諦めずに誘ってくれた友人達には感謝しかない!本当にありがとう♪おかげで楽しみが増えて、より鎌倉での生活を楽しめている。来年は四人で一緒に走れますように♪

車で私達の送り迎えをしてくれた友人のパートナーにも感謝!ありがとうございました♪来年もよろしくお願いします(笑)

ランナー及び関係者の皆様お疲れさまでした!(C)allsports.jp

マラソンを走るということ

今回の名古屋は97.7%の完走率。レースによって完走率は違うらしいが、平均でも97%はあるらしい。意外と完走率が高くて驚いた。

速く走ることは難しい。でも「完走を目指して走ることは決して難しいことではない」と走ってみると思う。もっと超人的な感じだと思っていて、意外とそんなことはなく普通の人でも走れる(笑)

私は駅伝ファンなので、箱根やニューイヤー駅伝、そしてマラソンとTVでは速い人達ばかりを見ている。その影響は大きい(笑)あんな人たちは本当に一握りで、まさに超人!比べてはいけない人たち。

マラソン人口は40代が一番多いと何かの記事で読んだ。家庭や仕事が一旦落ち着く年齢なのだと思う。80代のランナーが見事に完走したという記事もあった。走ることに年齢制限はない。

私は正直「走るだけってつまらなくない?」と思っていた。実際走ってみると良い気分転換になる。モヤモヤしている時、煮詰まっている時、ウーン…って時(笑)走ると頭がスッキリして、アイディアが浮かんだりもする。

仲間と一緒に走るも良し、一人で自分のペースで走るも良し、好きなスタイルで走れる。何よりシューズとTシャツ・パンツがあれば、いつでも誰でも気軽に走り出すことが出来る。

初代シューズは「しまむら」で購入☆写真は今回大活躍の3代目アシックス

暖かくなり少し走ってみようかなという人「春デビュー」がおススメ♪私の二人の心の師匠(またまた勝手に)の本もおススメです。


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金哲彦のマラソン100日練習メニュー [ 金 哲彦 ]

だいぶ超大作になりましたが、最後までお付き合いありがとうございます!実はまだ書きたいことあります(笑)それはまた後日。

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