51歳。仕事は「応募するもの」だと思っていた

これからの仕事や働き方について考える51歳女性 50代の生き方

先週受けたWeb面接の結果が来た。

不採用。

「厳正なる選考の結果、誠に残念ではございますが、今回はご希望に沿いかねる結果となりました」

お決まりの定型文。なんとなく、わかってはいた。それでも、やっぱり凹む。

こういうメールが続くと、自分は世の中に必要とされていないんじゃないか、なんて思ってしまう。そんなことはない、と頭ではわかっているんだけどね。

51歳の仕事探しは、なかなか難しい。

でも、そんなふうに求人サイトから届いた不採用メールを眺めていた頃、まったく別のところから仕事の話がやってきた。

しかもそれは「仕事を探していた場所」ではなかった。

求人サイトではないところから、仕事の話が来た

最近、あるコミュニティで知り合った方から声をかけてもらった。

「こんな仕事があるんだけど、興味ある?」

カフェで会話をする二人の女性
仕事を探していなかった場所から、仕事の話がやってきた。

転職サイトでも、転職エージェントでも、クラウドソーシングでもない。

最初は、今の仕事に加えて、月に数回できることが増えたらありがたいな、というくらいの気持ちだった。

私は今、派遣社員としてフルタイムで働きながら、複業で文章を書いたり、Web発信のサポートをしたりしている。そこにもうひとつ、小さな仕事が加わる。

それだけでも、今の私には嬉しい話だった。

話を聞いたら、少し違う景色が見えてきた

後日、紹介してくれた方と話をした。

最初に聞いていた仕事について詳しく教えてもらううちに、話は少しずつ広がっていった。

これまでの仕事の経験や、今やっていることについて話していると「それなら、こんなこともできるんじゃない?」という話になった。

あれ?

それなら、私にもできることがあるかもしれない。

最初に声をかけてもらったときには想像していなかった可能性が見えてきて、なんだかワクワクした。

そして、その後。

本当に仕事になった。

しかも「今までやってきたこと」でよかった

ここが、今回いちばん印象に残ったことかもしれない。

新しい仕事を始めるなら、何か新しいことを勉強しなければいけない。もっとスキルを身につけなければいけない。人より頑張らなければ仕事にはならない。

私は、どこかでそんなふうに思っていた。

でも今回、仕事になったのは、これまでの経験を活かせるものだった。

テーブルコーディネートされた明るいウェディング会場
今の仕事にも、あの頃の経験がつながっている。

17年間やってきたウェディングの仕事。今のホテルでの仕事。人の話を聞いて、状況を見て、必要なことを考えて動くこと。文章を書いたり、Webで発信したりしてきたこと。

まったく新しい何かを身につけたから、声をかけてもらえたわけではなかった。

無理して勉強しなきゃ。

もっと頑張らなきゃ。

そんなふうに背伸びをしなくても、すでに自分がやってきたことの中に、誰かに必要としてもらえるものがあった。

「あ、こういうことでいいのか」

と思った。

51歳まで働いてきた時間は、ちゃんと自分の中に残っていたらしい。

仕事は「探して、応募するもの」だと思っていた

これまで私にとって、仕事を探すといえば求人サイトを見ることだった。

条件を絞って検索して、気になる求人を見つける。履歴書と職務経歴書を用意して応募する。書類選考を待ち、通過したら面接を受ける。

そして、不採用のメールが届く。

……最近は、この最後までが、すっかりお決まりの流れになっている(笑)。

ライターの仕事も同じだった。案件を探して応募して、自分に何ができるかを伝える。

仕事を得るには、まず「自分から応募する」ものだと思っていた。

でも、今回の仕事は違った。

仕事を探すために参加したわけではないコミュニティで人と知り合い、話をしていたら仕事を紹介してもらった。そしてさらに話をしていくうちに、自分の経験が別の形でも役に立つことがわかった。

仕事を探していなかった場所から、仕事がやってきた。

なんだか、面白い。

「何をしている人ですか?」に答えられなくても

この前に「何をしている人ですか?」と聞かれると、うまく答えられない、という記事を書いた。

会社員もやる。文章も書く。ホームページも更新する。SNSも触る。面白そうな仕事があれば、応募もする。

ひとつの肩書きで説明しようとすると、どうにも収まりが悪い。

でも今回のようなことがあると、いろいろやってきたことは、無理にひとつにまとめなくてもいいのかもしれないと思う。

ウェディングプランナーとして働いてきた経験も、今のホテルの仕事も、文章やWebの仕事も、一見するとバラバラに見える。

でも、誰かと話したり、何かを頼まれたりしたときに、それらが思いがけない組み合わせで役に立つことがある。

どれかひとつに絞らなくても、できることを組み合わせて働く道もあるのかもしれない。

51歳になって、仕事の探し方だけでなく「自分の経験の使い方」まで少し変わってきた。

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仕事の入り口は、ひとつじゃない

もちろん、これから求人サイトからの応募をやめるつもりはない。

気になる仕事があれば応募するし、ライターの案件も探していく。

ただ、それだけが仕事の入り口ではないことを、今回初めて実感した。

人と会って、話をして、自分がこれまでやってきたことを知ってもらう。自分でも大したことではないと思っていた経験が、誰かにとっては「それ、お願いしたい!」と思うものかもしれない。

先週の不採用メールには、やっぱり凹んだ。

でも、そのメールを眺めていた私のところに、別の入り口から仕事がやってきた。

しかも、無理して新しい自分にならなくても、これまでの自分の経験を使える仕事だった。

仕事って、求人サイトの中だけにあるわけじゃない。

そして、51歳から仕事を増やすために必要なのは、新しいスキルを次々と身につけることだけでもないのかもしれない。

今までやってきたことを持って、今まで行かなかった場所へ行ってみる。

そこで人と話してみる。

そんなところから始まる仕事もある。

51歳になって、そんな当たり前のことに、今さら気づいた(笑)。

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